Cobitis takenoi sp. n. (Cypriniformes, Cobitidae): a new spined loach from Honshu Island, Japan

タンゴスジシマドジョウは2010年に発見・報告されたドジョウで,2012年に名付けられました.
シマドジョウ種群とスジシマドジョウ種群のドジョウの交雑を起源とする異質4倍体の種と考えられています.
「スジシマドジョウ」と名の付く通り,オスの骨質板は円形です.(シマドジョウはくちばし型)

現在のところ丹後半島の1小河川にしか生息しないようで,個体数も少なく絶滅が心配されている種でもあります.
こんな状態じゃ業者やマニアに乱獲されてすぐ絶滅しそうです.

そんなタンゴスジシマドジョウですが今回新種として記載されました.

Cobitis takenoi Nakajima, 2016

時間とお金があれば,現地で観察してみたいものです.

これで日本のスジシマドジョウ種群はすべて学名がついたことになります.
ただ,タンゴスジシマドジョウが1河川にしか生息していないとなると,本州にはまだ見ぬスジシマドジョウがいるんじゃないかと思えてきますね.