たけろぐ

その1の続きです．


ウグイ．
マルタはもっと鱗が細かくなりますが，慣れないと見分けることは困難です．


ヒガシシマドジョウのメス．最大級．


ヒガシシマドジョウのオス．
個体数は割と多いです．


カワムツ．
この場所のコイ科魚類のほとんどはこれ．


タモロコです．


モツゴです．


アブラハヤです．

外来種も多いですが，種数は多い川です．
ウェーダーに大穴があいて足が浸水，べちょべちょになりましたが，くじけず2地点目へ．


2地点目．
1地点目と同じ川ですが，多摩川本川に近い場所．
初めてきました．


すごく…ウシガエルです．


ヒガシシマドジョウは多いです．いい感じ．


そしてジュズ子キター！
やったああああああああ！
輝いてるううううううううう．


30分ほどで採ったもの．


ムサシノジュズカケハゼのメス．
今回はこの時期限定の婚姻色が見たかったのです．
何度見ても美しい．コンデジの写真じゃ伝わらないでしょうねぇ～．
来た甲斐がありました．ウェーダーに穴が開いてもくじけなかった甲斐がありました！


メスをもう1個体．
素晴らしい．まさに多摩川の宝石！
（利根川などにもいますが）


この場所で採れたのは上のメス2個体とオス1個体でした．
生息数は多くないのでしょう．


カマツカです．


オイカワちゃんです．


最後はドジョウのメス．

このほか，カワヨシノボリ，ヒガシシマドジョウ，カワムツが見られました．

こんな感じの採集でした．
ウェーダーを直して今度はまた霞ヶ浦周辺に行く予定．
ではまた．

こんにちは．
花粉症の私にはつらい時期となりました．春ですね．

2月27日，どうしても採りたい魚がいたので多摩川水系の川に行きました．


1地点目．
平瀬や早瀬は礫の底ですが，写真のような砂泥のたまりも存在します．
水はきれいです．水が透明だとたとえ寒くても気分が良いですね．
タモ網も喜んでます（？）


幼魚の群れが見えたので掬ってみますが，カワムツばかり．


石をひっくり返せば，とりまカワヨシノボリ．
無斑型だと思います．


これはかわいいゲンゴロウ……のような虫．
モンキマメゲンゴロウで良いのかな？


ぶるんぶるんの卵．
ニホンアカガエル？ヤマアカガエル？
↓こんなサイトがあるんだぁ．面白い．
2016年度　アカガエル産卵前線


多摩川名物（？）OYANIRAMI．
個体数は多くないです．


1時間ほど粘ってようやく目的の魚採れたああ！
でも惜しい！性別が違う！
結局この1個体だけでした．


淵に60-70cmほどのでかいコイが5個体ほど群れていたので写真を撮ってみますが，まあ，伝わりませんね．．
ほんとにでかかった．


1時間20分ぐらいの結果．
カワヨシノボリとカワムツは途中から採れた瞬間逃がしています．
1種1種紹介していきます．


オヤニラミ．
可愛いけれど，気性がとにかく荒い．


ムサシノジュズカケハゼ．
ジュズカケハゼより口が少し大きくなります．こちらはオスです．
ムサシノジュズカケハゼとジュズカケハゼは同所的にいることもありますが，交雑しないんだとか．


ニゴイ．
ガサガサではあまり採れないナイスサイズ．


カワヨシノボリ無斑型．この川はカワヨシノボリまみれです．
カワヨシノボリは1枚目の写真の個体のように第1背鰭が5棘になることがたまにあります．
だから何だよ？といわれたらそれでおしまいですが．．
多摩川水系において国内外来魚であるカワヨシノボリは平成18年度の河川水辺の国勢調査では確認されていませんが，平成23年度に谷地川で確認されました．
http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/ikimono2/index.html
なので，定着してからまだそれほど時間が経っていないのかもしれません．
多摩川水系のヨシノボリ類
↑河川名は伏せられていますが，現在では中流域に広く分布しているようです．


カワヨシノボリ無斑型．先程はオスでしたがこちらはメス．
胸鰭は奇形で左は10軟条くらいしかない．（右も13くらい）

その2に続きます．

https://twitter.com/suikenASAO/status/700892358053748736

おお！これは素晴らしいユウゼン！
と思ったが．

>実は、日本（八丈島・小笠原諸島のみ）固有種の魚なんですよ！

なんか情報が古い．．
日本固有種ではあるのだが，南・北大東島も個体数が多く，琉球列島や四国・本州沿岸でも稀に見られます(ﾄﾞﾔｧ
また，タイプ産地は沖縄本島です．
twitterをやってる心優しい方は教えてあげてください．（私はやってないから）

何が言いたいかというと，研究成果が一般の方に広まるまでには時間がかかるということです．
「その時間を少しでも縮めてやろう」というのがこのブログとホームページです．
後は関係ないつぶやき↓

http://m-78.jp/x/
ウルトラマンティガ放送開始20周年とかマジかよ…

Cobitis takenoi sp. n. (Cypriniformes, Cobitidae): a new spined loach from Honshu Island, Japan

タンゴスジシマドジョウは2010年に発見・報告されたドジョウで，2012年に名付けられました．
シマドジョウ種群とスジシマドジョウ種群のドジョウの交雑を起源とする異質4倍体の種と考えられています．
「スジシマドジョウ」と名の付く通り，オスの骨質板は円形です．（シマドジョウはくちばし型）

現在のところ丹後半島の1小河川にしか生息しないようで，個体数も少なく絶滅が心配されている種でもあります．
こんな状態じゃ業者やマニアに乱獲されてすぐ絶滅しそうです．

そんなタンゴスジシマドジョウですが今回新種として記載されました．

Cobitis takenoi Nakajima, 2016

時間とお金があれば，現地で観察してみたいものです．

これで日本のスジシマドジョウ種群はすべて学名がついたことになります．
ただ，タンゴスジシマドジョウが1河川にしか生息していないとなると，本州にはまだ見ぬスジシマドジョウがいるんじゃないかと思えてきますね．

日本産メジナ属の４番目の種？

環境DNA恐るべし．
詳細は↑のサイトで．

「普通種でも実は複数種が含まれていた」というのが今後もまだまだ見つかりそうな予感．